<Header>
<Author: 王維>
<Title: 酬郭給事>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 郭給事に贈る>
<BookPage: 143>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
洞門高閣靄餘輝，
桃李陰陰柳絮飛。
禁裏疎鐘官舍晚，
省中啼鳥吏人稀。
晨搖玉佩趨金殿，
夕奉天書拜瑣闈。
強欲從君無那老，
將因臥病解朝衣。
<End Poem>
<Translation>
幾重（いくじゅう）にも重（かさ）なり向（む）かい合（あ）った門（もん）や高（た）い楼閣（ろうかく）は、夕日（ゆうひ）の余光（よこう）にぽんやりとかすんで見（み）えており、桃（とう）や李（り）の木（き）が茂（しげ）っていて暗（くら）いあたりには、白（しろ）い柳絮（りゅうじょ）が晩春（ばんしゅん）の空（そら）に乱（みだ）れ飛（と）んでいる。宮中（きゅうちゅう）の間遠（まどお）な鐘（かね）の音（おと）は、宿直（とのい）する役所（やくしょ）の夕暮（ゆうぐ）れに響（ひび）いており、宮中（きゅうちゅう）に鳴（な）く鳥（とり）の声（こえ）の聞（き）こえるころ、役人（やくにん）たちの姿（すがた）もほとんど見（み）られなくなる。

早朝（そうちょう）あなたは腰（こし）につけた玉飾（たまかざ）りを揺（ゆ）り動（うご）かしながら、天子（てんし）の宮殿（きゅうでん）に出仕（しゅっし）し、夕方（ゆうがた）、天子（てんし）の下（くだ）されるみことのりを捧（ささ）げ持（も）って青瑣門（せいさもん）とよばれる高門（こうもん）に向（む）かって拝礼（はいれい）される。わたしもなんとかしてあなたの後（あと）に従（したが）おうと思（おも）うのだが、迫（せま）り来（く）る老年（ろうねん）をどうすることもできない。病（やまい）に臥（ふ）しているこの機会（きかい）に官職（かんしょく）を辞（やめ）したいと思（おも）う。
<End Translation>